■最近の動き
●協会けんぽ健康保険料 2010年度は9%との試算(9月18日)
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全国健康保険協会は、同協会が運営する協会けんぽの2010年度の
保険料率が全国平均で9%になるとの試算結果を発表した。従来の
8.2%(全国一律)から大幅に引き上がることになる。また、2009年度
の協会けんぽの赤字額が3,100億円(前年度比810億円増)になると
の見通しが明らかにされた。
●「職業訓練の充実を」財務省シンクタンクが提言(9月15日)
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財務省のシンクタンクである「財務総合政策研究所」が雇用対策に関
する提言をまとめ、非正規労働者に対する職業訓練の充実や、職探
し支援などに取り組むNPO(非営利組織)の積極活用などを提案した。
〔関連リンク〕
財務総合政策研究所ホームページ
http://www.mof.go.jp/jouhou/soken/soken.htm
●中退共の純損失が1,930億円に増加(9月15日)
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厚生労働省が、中小企業退職金共済(中退共)を運営する独立行政
法人勤労者退職金共済機構の2008年度における決算を発表し、中退
共の純損失が1,930億円(前年度比36.7%増)で過去最大となったこと
が明らかになった。
●医療費月500万円以上の事例が過去最多に(9月15日)
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健康保険組合連合会は、2008年度(2007年11月〜2008年10月)に
おいて患者1人あたりの医療費が月500万円以上の高額となったケー
スが6年連続増加して3,229件(前年度比6.9%増)となり、過去最高と
なったと発表した。
●この1年内に「会社を辞めたい」と考えた人は約7割(9月14日)
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この1年内に「会社を辞めたい」と考えたことがある人が7割近くいる
ことが、東京海上日動リスクコンサルティングが7月に実施した「仕事
に関する意識調査」で明らかになった。辞めたい理由(複数回答)は、
上位から「給料が安い」(38.8%)、「正当に評価されない」(22.7%)、
「会社の将来性が不安」(22.0%)、「精神的負担が大きい」(21.0%)と
続いた。
●日本年金機構の面接試験延期 厚労省・社保庁(9月13日)
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厚生労働省と社会保険庁は、来年1月発足予定の日本年金機構の
職員採用に関して、民間採用枠の不足追加募集(50人分)の面接を
延期する方針を明らかにした。民主党が、社会保険庁から同機構
への移行に反対しているためで、9月下旬に実施予定だった面接
試験を10月以降に延期するとしている。
●高卒者の求人倍率が0.71倍に下落(9月12日)
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厚生労働省は、来春卒業予定の高校生の求人倍率が昨年の1.31倍
から0.71倍に大幅に下落したと発表した。すべての都道府県で前年を
下回っており、東京(2.62倍)が最も高く、沖縄(0.11倍)が最も低い。業
種別では、製造業や卸売・小売業での求人数の減少が目立っている。
●健康保険組合の約7割が赤字 計3,060億円(9月12日)
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健康保険組合連合会が全国の健康保険組合(1,497組合)の2008年度
決算を発表し、約7割の組合が赤字であることがわかった。合計で
約3,060億円の赤字で、赤字額は2002年度(約4,000億)に続き過去
2番目に大きい。高齢者医療への負担が急増したことが主な要因。
〔関連リンク〕
健康保険組合連合会(けんぽれん)ホームページ
http://www.kenporen.com/