賃金制度
社員のモチベーションを高める賃金制度の構築
賃金とは
一般的には、「労働の対価」
実際には、次の要素を総合的に勘案して決定
- 労働市場における「需給関係」
- 企業の「支払能力」
- 従業員の「生計費」
- 人材の確保と定着
- 従業員のモチベーションの維持・向上etc
これまでは、多くの企業で年功型賃金を採用してきたが
企業を取り巻く環境変化の中で変容をもとめられている。
年功型賃金から、仕事・役割 ・貢献度を基軸にした賃金制度へ
自社の実情に合ったバランスのとれた制度とするべき
複数の仕事・役割を一人でこなしている場合、複数の従 業員によるチームワークが特に求められるような仕事の場 合、経験年数・勤続年数と発揮される職務遂行能力との間 に明らかな相関関係が認められる場合においては、仕事・ 役割を基軸とした賃金制度の一形態である 「範囲型」の制 度、あるいは経験年数・勤続年数や発揮した能力にウエー トを置いた制度を、企業の実態に即して選択することも考え られる。
このような場合に経験年数・勤続年数要素を反映すること は、従業員の働く上での安心感や企業に対する忠誠心の 維持・向上につながるものといえる。
経営環境の変化と課題
(1)激化する企業間競争下における雇用の維持・創出
- 年功型賃金では、仕事・役割、付加価値生産性と賃金水準の整合性が図れない
- 「salary」と「wage」の考え方が混在する日本独特の賃金
- 多くの諸外国では仕事をベースに賃金決定(職務給)
(2)産業構造変化の下での公平なチャレンジする機会の確保・拡大
- 意欲と能力がある若年者の就労を促進する必要
- 高付加価値を生み出す産業・企業での人材確保が重要
⇒誰に対しても公平にチャレンジする機会が開かれる制度が必要
(3)少子化・高齢化に伴う多様な人材活用とモチベーション向上
- 総人口の減少、15〜64歳の生産年齢人口の減少
⇒多様な人材が不利にならない、公正で納得性の高い賃金制度が必要
(4)雇用・就労形態の多様化と従業員の納得性向上
- 雇用形態や就労形態の多様化が進展
(5)仕事の内容・価値の変化に応じた公正賃金の確保
- ICT(Information and Communication Technology=情報通信技術)の発展・普及
- 機械でも遂行可能な仕事、マニュアル化、定型化・標準化可能な仕事の増大
社員のモチベーション向上と再チャレンジの促進に資する
(1) 〜(5)の課題に取り組むことによって
- グローバル経済下での企業の競争力強化と従業員の雇用の維持・拡 大
- 人材を必要としている産業・企業へ の円滑な労働移動と意欲と能力のある若年者の就業促進
- 女性、高齢者、外国人など多様な人材活用の進展
- 多様な雇用形態や就労形態で働く社員間の納得性確保
- 仕事の価値と賃金に対する従業員 間の公正性の確保、自立意識の醸成や自発的な能力開発、多様な労働時間管理の確立
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